メンテナンスの方法

日常使用後のメンテナンス方法

測定が終わったら計器やpH電極に付着した汚れを落とします。
●計器の汚れ
固く絞ったタオルなどで拭き取ります。こびりついた汚れを落とす場合は、スポンジに水を含ませてこすり、その後乾いたタオルで拭くときれいになります。
●pH電極の汚れ
水道水や純水で洗い流し、外側についた水分をティッシュペーパーなどで拭き取ります。
【注意】水道水で洗浄するときは、蛇口を半開程度で行ってください。全開にしたり高圧洗浄機を使用して水を直接電極膜に当てると、電極膜が割れることがあります。

pH電極(先端部)の洗浄方法

pH電極先端部の電極膜やジャンクションなどが汚れていると、測定値に影響を与えたり、正しい値が得られなくなります。
目立つ汚れがある場合は、以下の動画を参照し、先端部を洗浄してください。
【注意】電極膜は薄いガラスでできており割れやすいため、洗浄時の取り扱いには十分注意してください。

IP-135pH電極の洗浄方法
「pH電極の洗浄方法」動画ダウンロード

 低画質動画(データ容量:約3.5MB)
高画質動画はこちらをクリック(約59MB)
「YouTube」サイトで見る場合はこちらをクリック

pH電極の内部液の補充・交換方法

●液量が目視で半分以下まで減ったときや、投込測定を行う場合で内部液内に気泡があるときは内部液を補充します。
●指示値が異常なときや安定しないとき、エラー表示が出るとき、また汚れ・他の液体が混入したときは新しい内部液に交換します。
以下の動画を参照し実施してください。

IP-135内部液の補充・交換
「内部液の補充・交換」動画ダウンロード

 低画質動画(データ容量:約5MB)
高画質動画はこちらをクリック(約79MB)
「YouTube」サイトで見る場合はこちらをクリック

電極の点検方法

以下にあてはまる場合、手順に沿って電極の点検を行うことで、電極に何らかの異常があるかどうかを確認することができます。
・校正をして「cErr」(キャリブレーションエラー)や「SErr」(センサーエラー)が出る場合
・測定をして指示値が安定しないときや異常値が出る場合

【手順1】点検用のpH7標準液を準備します。
調製済みの標準液から、電極の点検に使用する量を別の樹脂容器などに取り分けます。
(電極プロテクトキャップ全体が完全に沈む量が必要です。)
調製済みの標準液がない場合は、500mLが入る容器にpH7標準粉末1袋を入れ、これに純水を足して全量を500mLにします。(結晶がなくなるまで撹拌して溶かします)

【手順2】電極保管用キャップが付いている場合は、取り外します。
キャップの滑り止め部を持ち、まっすぐ下方向に引き抜きます。

【手順3】pH電極を洗います。
1. 樹脂容器などに入れた純水または水道水に電極を入れ洗浄します。
2. 洗浄後、電極の外側についた水分をティッシュなどで拭き取ります。
※電極保管用キャップの口元やローレットネジ周辺に、白い結晶が付いていることがあります。これはpH/ORP内部液(3.3mol/L KCl溶液)がにじみ出て乾燥してできたKClの結晶で製品の異常ではありません。気になるようでしたら、水で濡らしたティッシュなどで拭き取ってください。

【手順4】pH電極のローレットネジを2~3回転させ、緩めます。
ローレットネジは必ず緩めてください。締めた状態で行うと、指示値が安定しにくくなります。

【手順5】電源が"ON"になっていたら"OFF"にします。

起電力モード

【手順6】「CAL」を押しながら「POWER」を押します。
電源が"ON"になり、「pH起電力測定モード」になります。(画像参照)

【手順7】取り分けたpH7標準液にpH電極を浸けます。
標準液に電極プロテクトキャップ全体が完全に沈み、かつローレットネジが沈まないように入れてください。(ローレットネジが検水に沈むと、内部液補充口から電極内に検水が入って内部液を汚し測定に影響します。)

【手順8】pH電極を撹拌するようにゆっくり回します。

【手順9】測定モードが点滅から点灯に変わったら指示値を読み取ります。

pH起電力の判定

【手順10】pH起電力の判定をします。(画像参照)
pH起電力は温度補正されていないため、温度によって変化します。指示値が画像の表の該当する温度で示す範囲に入っていれば、電極は正常です。


【手順11】「POWER」を押し、電源を"OFF"にしたら、ローレットネジを締めて、完了です。
ローレットネジは工具などを使わず必ず指で締め込んでください。

製品全般に関するお問い合わせ
電話問い合わせ

【受付時間】
(月~金・祝日) 8:45~17:20

メール問い合わせ