BOD測定用DOメーター B-100Z/103Z

・水質分析やBOD測定(JIS K-0102)のDO測定に高精度で対応します。
・センサーはカートリッジ式で取り外し可能なため、メンテナンス(洗浄、膜液交換)が簡単です。
・電解液交換は3ヶ月に1度行うだけで、安定した出力が得られます。
・弊社独自の撹拌装置付DO電極で多検体も楽にこなせます。
・自動で安定判断により、どなたが操作してもスピーディーに再現良く測定できます。

FAQ一覧

測定について

ゼロ点が下がらなくなってしまいました。原因は何ですか?

ゼロ点が下がらない原因として次の6つが考えられます。

(1)アウターセルのネジの締め込みが不十分(膜張りが不十分)
アウターセルのネジの締め込みを止まるところまでしっかりと締めてください。

(2)化学反応によるワグニットカソード極の汚れ堆積
カソード極表面にAgが付着している場合がありますので、キムタオルで研磨してください。
汚れが酷い、または性能が戻らない場合は、研磨紙(#2000)で研磨してください。(取扱説明書「電極のメンテナンスについて」参照)

(3)ワグニットホルダPH5/PH6とワグニットGU-Y/Zのピンプラグ部の間に電解液や水分が付着して絶縁不良になっている
ワグニットGU-Y/Zのピンプラグ部の水分を一度よく拭いてください。電解液交換の際は、付属の黒キャップをプラグ部にかぶせ、水分が付着しないようにしてください。

(4)使用しているフラン瓶の口径がワグニットホルダーと合っていないために水が侵入した絶縁不良
使用するフラン瓶の口径の最適サイズは直径19mmです。ボディ下約5mmの所まで水に沈めてしまうと、ワグニットホルダPH5/6内部に水が入ってくる場合があります。万が一、水が入ってしまうと修理となりますので、本体一式を弊社までお送りください。

(5)ゼロ校正用の校正液が古い、または濃度が薄い
5%の亜硫酸ナトリウム溶液で校正前(30分以内)に作成したものを使ってください。

(6)膜のシワによる膜張りが不十分
膜にシワやたるみがないように新しい膜を張り直してください。

ゼロ水に浸けた時、マイナス表示が出てしまいます。原因は何ですか?

マイナス表示の原因として次の2つが考えられます。

(1)ゼロ点調整ミスによるゼロ点のズレ
ゼロ点を再度校正してください。(取扱説明書「校正方法」参照)
ゼロ校正を行ってもマイナス表示されるようでしたら、本体の故障が考えられますので、本体一式を弊社にお送りください。

(2)使用しているフラン瓶の口径がワグニットホルダーと合っていない
使用するフラン瓶の口径の最適サイズは直径19mmです。ボディ下約5mmの所まで水に沈めてしまうと、ワグニットホルダPH5/6内部に水が入ってくる場合があります。万が一、水が入ってしまうと修理となりますので、本体一式を弊社までお送りください。

ワグニットGU-Y/Zで隔膜の中に気泡が1/3ほど入っていますが、問題ありませんか?

1/3程度の気泡なら全く問題ありません(全量の2%以下のため)。気泡が全面に浮かんで来るようでしたら電解液を追加してください。

海水と汽水(海水と淡水がまざったもの)をそれぞれ測りたいのですがどうやって測るのですか?

<海水の場合>
B-100N:塩分補正モードに切り替え、「SAL」キーで塩分補正値を19000に合わせて測定します。
B-100S/100Z:裏パネルの「SALT」スイッチを「ON」にして測定してください。

<汽水の場合>
まず塩素イオン濃度がどれくらいか測定します。(塩素イオン計使用)
付属の飽和表から、その時の塩素イオン濃度における酸素飽和値を調べ、マニュアル校正にて、その時の酸素飽和値を入力してから測定を開始します。(取扱説明書「校正方法」参照)

校正について

サンプルが純水と海水の2種類ある場合、その都度、測定するサンプル(純水または海水)で校正しないといけませんか?

その都度再校正する必要はありません。

B-100S/100Z:海水を測定する時に、塩分補正切替スイッチを「ON」に、純水を測定する時に、塩分補正切替スイッチを「OFF」にするだけで結構です。

B-100N:海水を測定する時に、塩分補正モードに切り替え、「SAL」キーで塩分補正値を19000に合わせて測定します。純水を測定する時に、「SAL」キーで塩分補正値を0に合わせて測定します。

大気校正と飽和水校正が異なるのは何故ですか?どんな意味があるのですか?

隔膜式酸素センサーは、O2の分圧を検知しますので、大気中でも、水中でもセンサー出力は、ほぼ同じになります。しかし飽和水の方が、水によってO2の移動が邪魔されるため、若干センサー出力が小さくなります。その差を「空気-飽和水校正切り替えスイッチ」によっ て補正します。

大気校正は簡易法ですので、精度良く測定をされたい方は飽和水校正をお勧めします。

保守・メンテナンスについて

使用中に、ワグニットのメンテナンスをしようとしたら、誤って落としてしまい、アノード極にキズが1mm程入ってしまった。測定に問題ありますか?

アノード極の1mm程度のキズは問題ありません。しかし落下による他の破損がないことを確認するため、ゼロ校正とスパン校正が正常にでき、90%応答が15秒以内であることを確認してください。90%応答の測定の方法は、空気中に放置したセンサをゼロ水に浸けて、空気中の指示値の1/10の値になるまでの時間をはかり、15秒以内であれば問題ありません。

ワグニットのアノード極が茶色く汚れていたので、アンモニア水に15分ほど浸けておいたのですがあまりきれいにならなかった。どうすれば良いですか?

まずはアンモニア水と付着物をキムタオルで拭き取ってください。それでもきれいにならなかった場合、アンモニア水の濃度は2%程度でしょうか?濃度が薄いと洗浄効果が少なくなります。また、汚れがひどい場合は、30分くらい浸けてみてください。

攪拌翼が回らなくなるのは何が原因ですか?

攪拌翼が回らなくなる原因として次の2つが考えられます。

(1)ゼロ水で校正した後、センサーを洗浄せずにそのままにしておいたため、亜硫酸ナトリウムが固まってしまい、攪拌翼が動かなくなってしまった
シャフトの先端部分を30℃程度のぬるま湯に浸けて、亜硫酸ナトリウムを溶かして洗浄してください。

(2)攪拌翼のモーター寿命
本体一式とワグニットホルダー一式を弊社までお送りください。修理扱いとなります。

ワグニットGU-Y/ZのOリングに白い結晶がついている。GU-Y/Zを納品してもらったばかりなので気になるのですが問題ありませんか?

内部の電解液であるKCl水溶液の特性上、接続部から結晶が発生する場合がありますが、使用上の問題はありません。結晶をティッシュで拭き取って、付属のグリスを人差し指に付けごく少量をOリングに塗って取り付けてください。

エラーメッセージについて

飽和水(空気)校正すると「Err2」が出てしまいます。原因は何ですか?

以下の原因が考えられます。ご参照のうえ、処置を行ってください。

(1)電源を入れてすぐに校正した。(暖機不十分)
電源を入れて30分以上時間をおき、暖機してから再度校正してください。

(2)校正時の温度安定時間が不足している
ゼロ校正、飽和水校正では10分以上、簡易空気校正では3時間以上の温度安定時間を取ってください。

(3)風やエアコンのあたる場所で校正している
風やエアコンを避けた場所で校正してください。

(4)ワグニットの隔膜表面に気泡がついている
気泡を取り除いて再度校正をしてください。

(5)ワグニットの隔膜にシワやたるみがある
ワグニットの隔膜交換が必要です。シワやたるみがないように張り直してください。

(6)攪拌翼が正常に回転していない
ワグニットホルダー内のモーターが寿命または故障している可能性がありますので、弊社に修理に出してください。

(7)攪拌翼が変形または外れかけている
攪拌翼を交換してください。またはしっかり奥まで装着してください。

(8)膜液交換を1ヶ月以上実施していない
膜液交換を実施してください。(取扱説明書「GU-Y/Zの膜液交換方法」参照)

(9)ワグニットが劣化している。(ワグニット使用期間が1年以上経っている)
取扱説明書「電極のメンテナンスについて」をご参照いただきメンテナンスしてください。実施しても改善されない場合はワグニットの寿命ですので、新品を購入してください。

(10)使用しているフラン瓶の口径がワグニットホルダーと合っていない
使用するフラン瓶の口径の最適サイズは直径19mmです。ボディ下約5mmの所まで水に沈めてしまうと、ワグニットホルダPH5/6内部に水が入ってくる場合があります。万が一、水が入ってしまうと修理となりますので、本体一式を弊社までお送りください。

製品全般に関するお問い合わせ
電話問い合わせ

【受付時間】
(月~金・祝日) 8:45~17:20

メール問い合わせ