測定用語辞典

BOD測定に関する用語説明

BODの測定方法(溶存酸素電極法)

  BODの測定方法は、JIS K 0102(工場排水試験方法)に定められています。JIS法の5日間のBODの測定は、サンプル水を希釈水で希釈し、20℃で5日間放置したときの消費された溶存酸素量で表されます。
 測定しようとするサンプル水を希釈し、培養前の溶存酸素量を溶存酸素を測定しておきます。フラン瓶を5日間培養したのち、再度溶存酸素量を測定します。この培養前後の溶存酸素の差が5日間における溶存酸素の消費量であり、この値に希釈した倍率を乗じたものがBOD値となります。

 JIS法におけるBOD測定法は、正常なBOD値を得るために5日間の培養期間中の溶存酸素の消費量が40%~70%の範囲に入らなければいけません。例えば、20℃における溶存酸素の飽和量は8.8mg/Lであり、この値の40%は3.5mg/Lで、70%は6.2mg/Lです。したがって、溶存酸素の消費量が3.5~6.2mg/Lになるように、希釈水を用いてサンプル水を希釈し、BODの測定を行うのがJIS法です。

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