測定用語辞典

BOD測定に関する用語説明

COD(化学的酸素要求量)とは

 COD(Chemical oxygen demand:化学的酸素要求量)は、化学薬品(過マンガン酸カリウムまたは重クロム酸カリウム)で水中の有機物を酸化させ、そのとき酸化に消費した酸素の量をmg/Lで表します。特定の化学成分を示すものではありませんが、水中の有機物などの還元性物質の量から水質汚濁の程度を示すものとして使われおり、水質総量規制制度では、汚染指標がCODによる規制方式となっています。

 反応条件(酸化剤の量や種類、硝酸銀添加量、反応温度、時間、酸性またはアルカリ性)によって測定値は異なり、環境基準や排水基準値の検定方法では、100℃、30分、硫酸酸性で過マンガン酸カリウムによる方法が使用されています。(海域で海苔の養殖地域はアルカリ性を例外的に使用)

 BOD(生物化学的酸素要求量:微生物によって有機物を酸化分解するのに消費した酸素量)と比較して、CODは短時間で測定できますが、BODと比較して酸化率が低く、CODには亜硝酸塩、第一鉄塩、硫化物などの還元性の無機物質も測定値に含まれます。

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