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~MLSS測定~
SSとは、浮遊物質(Suspended Solids)の略称で、懸濁物質とも呼ばれ、JIS K0102工業排水試験方法では「懸濁物質」として測定方法が定められています。SSは、水中に浮遊する粒径2mm以下の不溶解性物質の総称で、沈降性の少ない粘土鉱物による微粒子、動植物プランクトンやその死骸・分解物・付着する微生物、下水、工場排水などに由来する有機物や金属の沈殿物が含まれます。SSは水の濁り具合を示す指標であるため、SSが高いと水質汚染が進んでいるといえます。
SSの測定方法は、試料をろ過し、ろ過材上に残留した物質を乾燥しその質量を測ります。残留物の質量を試料水1リットル中の重さに換算して、MLSSと同様、mg/Lで表します。
MLSSは活性汚泥法によるばっ気槽内の浮遊物質の量を管理する指標であるのに対し、SSは最終沈殿槽の上澄液などの処理が進んだものや放流水の浮遊物質量に対して使われます。ですので、SSが200mg/L以下の値を基準とすることが多いですが、MLSSは1,500~4,000mg/L、もしくはそれ以上の値で管理することになります。
また、SSは、水質汚濁防止法により法的基準が定められていますが、MLSSには法的基準はなく、排水処理、下水処理の管理のための指標として使われています。
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