測定用語辞典

MLSS測定に関する用語説明

MLSS計を使う目的

 従来、MLSS濃度の測定は SS の測定方法と同じように、ばっ気槽などから汚泥を採取し、固形分を水で洗い乾燥した後の重量を計るという手分析による重量法で行なっていますが、重量法は1回の測定に数時間かかり、労力がかかる方法のため、1日に何度も測定できない場合が多いです。しかし、ばっ気槽などの汚泥の濃度は1日の間でも大きく変化するため、もっと短時間でMLSS濃度を測定する方法として、透過光方式などの原理を採用した「MLSS計」も多く採用されています。

 下水処理施設や排水処理施設での管理においては、活性汚泥が多すぎても少なすぎても最適な処理とはいえず、運転に支障が生じます。ばっ気槽、返送汚泥、濃縮汚泥、嫌気性汚泥といった複数箇所においてMLSS濃度を常時監視することが必要とされますが、毎回重量法で測定していたのでは手間がかかる、という背景から、複数の測定箇所でも、常時測定できるMLSS計が使用されています。

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