特長

【溶存酸素計】直接水に入れ、溶存酸素が計れます。水滴付着による故障はありません。
【酸素濃度計】アルコールガスなどの可燃性ガスが共存していても、測定できます。
【溶存酸素計・酸素濃度計 共通】劣化した場合、ワンタッチで誰でも簡単に交換できるユニットタイプの酸素センサーです。

測定原理

ガルバニ式酸素センサー構造

センサーの構造を図-1に示します。

隔膜式ガルバニ電池式酸素センサーは、貴金属(金など)のカソードと卑金属(鉛)のアノードで一対の電極を構成し、電解液を満たした容器内に置き、ガス透過性の膜(隔膜)で外部と遮断します。

ガルバニ式酸素センサー測定原理

隔膜を透過してきた酸素はカソードで左記の反応により水酸化物イオン(OH-)に還元されます。

ガルバニ式酸素センサー測定原理

また、アノード側では左記の酸化反応が起きます。

ガルバニ式酸素センサー測定原理

アノード、カソード両極を結線しますと酸素量に比例した電流が流れ、これを測定することにより酸素濃度を求めます。

ガルバニ式酸素センサーの寿命の原因として
 1) 隔膜のキズや破れ
 2) 電解液の蒸発
 3) アノードの消耗
 4) カソードへの汚れの付着 があります。

<ウィークポイント>
水に溶け込むと酸性を示すガス(CO2ガス等)が共存する場合、指示値が不安定になる場合があります。この場合は、ジルコニア式 酸素計をお勧めします。

一般的なガルバニ式酸素センサーの弱点

ガルバニ式酸素センサーは、定期的に電解液を交換する必要があり、また、隔膜が破れた場合、隔膜を張り替える必要があります。
隔膜の張り替え作業は、微妙な張り方の違いでセンサー性能が左右してしまい、細かい作業のため難しい、という印象がありました。特に屋外の現場では、大変煩わしい作業でした。

弊社の対策

酸素センサー交換

弊社ではこの欠点を解消するため、ワンタッチで交換できるカードリッジ式タイプのガルバニ式酸素センサーを採用しました。(品名:ワグニット)
電解液交換や隔膜の張り替えなど必要なく、現場でワンタッチで交換でき、作業者に煩わしさを感じさせません。

※以下の機種のワグニットは膜液交換型となります。
ID-160T、ID-150、
B-506S(WA-Lを除く)、BOD測定システム(B-100BTi)、BOD測定用DOメーター(B-100TA)

ガルバニ式酸素センサー採用製品

溶存酸素計(DO計)

酸素濃度計(O2計)

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