特長

ナローギャップセル

セル長を極限まで短くした「ナローギャップセル」の採用により、散乱光による影響を少なくし、汚泥水の色の影響を受けにくい構造です。これにより、精度よく測定ができます。

測定原理

赤外線パルス透過光方式測定原理

赤外LEDをパルス発光させ、直接受光素子で受ける透過光方式です。この透過光方式はランベルトの法則が基礎になります。

入射光の強度(Po)、透過光の強度(Px)とします。
純水は光を遮る物がないので、Po≒Pxになります。
汚泥水の場合は浮遊物質が光を遮り、Pxは少なくなります。

赤外線パルス透過光方式測定原理

吸光度=log(Po/Px)で定義され、この吸光度が手分析MLSS値と比例関係になるのです。

弊社MLSS計は、上記のように吸光度を求め、現場汚泥の測定データから作成した相関式よりMLSSを算出しています。

「汚泥の色の影響を受けにくいナローギャップセル」動画ダウンロード

汚泥の色の影響を受けにくい構造(動画:約2.6MB)
散乱光の影響を受けにくく、精度よく測定できる、弊社独自の「ナローギャップセル」構造について動画で紹介します。

一般的な透過光方式濁度センサーの弱点

1.多地点での相関が悪い。
MLSS手分析法は、重量測定です。しかし、一般的なMLSS計の測定原理は透過光方式がであるため、「汚泥水の色の違い」「浮遊物質の粒子の比重の違い」が手分析値との相関の悪さの要因となっています。
一般の透過光方式のMLSS計は、手分析値で校正することによりその汚泥水との相関は良くなりますが、他の地点の相関は良くありませんでした。つまり従来のMLSS計は、多地点の測定に対しての相関が考慮されていません。

2.定期的なスパン校正が必要。
一般的なMLSS計では、発光源の劣化やセル面の汚れなどにより透過光が減衰すると精度が落ちるため、サングラスのような「校正板」を使って、定期的に光源の劣化を補正を行う必要があります。

このような一般的な透過光方式濁度センサーの弱点に対し、弊社製品では以下のように対策しています。

弊社製品の対策

多地点に対応する5種の相関式を搭載

1.  5種の相関式を搭載し、多地点に対応(IM-100P/IM-80P)
弊社IM-100PおよびIM-80Pでは、下図に示す各種の現場汚泥の測定データを5種の相関式に配分し、搭載しました。従来品のように手分析値で校正しなくても、モード1~5に搭載した相関式を選ぶだけで、手分析に近い値が得られます。

(画像クリックで拡大)

2. 日常の校正は水道水でのゼロ校正のみ
本器では、セル面の汚れや傷、経時的なLED劣化による光量低下が原因で誤差が生じた場合でも、1日1回測定開始前の水道水でのゼロ校正だけで光源の劣化を補正できます。そのため従来のような校正板による補正は不要になりました。

「MLSS計測定原理_補正の原理」動画ダウンロード

水道水のみで光源劣化を補正(動画:約4.3MB)
減衰した光源の補正やセルガラス面の汚れがある場合の補正の原理を動画で説明します。

赤外線パルス透過光方式センサー採用製品

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