エラー表示が出る
数値がおかしい
その他の気になる症状

エラー表示が出る場合(該当する表示をクリック)

「CAL」「c.Err」を交互に表示(スパン校正時)

「c.Err」は「キャリブレーション(=校正)エラー」のことで、スパン校正時、ワグニットの出力が不安定なため正常に校正されなかった場合、「CAL」/「c.Err」を交互に5秒間表示します。(正常に校正が終了した場合はピーッと鳴り「good」を表示します。)

①測定環境の温度変化がありませんか?(空調の吹き出し口など)
→ 空調などの影響を受けない温度変化の少ない室内の場所に移動してください。
<注意>周囲温度が変わると校正値や測定値に影響するため、場所を移動させた場合は、電源を入れる前に30分ほど放置し、周囲温度に安定させてから、再度スパン校正を行ってください。

②ワグニットの表面が汚れていませんか?
→ 汚れがある場合は、綿棒などを水で濡らした物でできるだけ力を加えないよう汚れを拭き取り、再度スパン校正をしてください。

隔膜保護フィルター

③「隔膜保護フィルター」が付いていますか?また、濡れていませんか?
→ ハウジングカバーの中心部の隔膜保護フィルターが外れている場合は、指で取り付けてください。紛失した場合は、新品を購入し取り付けてください。(型式:RO-KHF、標準価格:3,000円)
→ 隔膜保護フィルターが濡れている場合は、水濡れの場合は自然乾燥することで再度使用できますが、水以外による濡れの場合は、新品の隔膜保護フィルターに交換してください。
→ 詳細は 隔膜保護フィルターの役割と注意点 をご参照ください。

●エラー表示が解消しない場合
ワグニットの劣化・損傷が考えられます。新品のワグニットを購入し、交換してください。
ワグニット取扱の注意点と交換方法 をご参照ください。
<参考>ワグニット(型式:WA-SGF)標準価格:21,000円

CAL」「chn」を交互に表示(スパン校正時)

「chn」は、「change=ワグニットの交換準備」を知らせる表示です。スパン校正時、ワグニットの出力が下がっている(基準の60%~50%)ために正常に校正されなかった場合、「chn」/「c.Err」を交互に5秒間表示します。(正常に校正が終了した場合はピーッと鳴り「good」を表示します。)

①ワグニットの表面が汚れて/濡れていませんか?
 綿棒などを水で濡らした物でできるだけ力を加えないよう汚れを拭き取り、再度スパン校正をしてください。

②ワグニットの表面に傷やしわが見られる場合
→新品のワグニットを購入し、交換してください。→ ワグニット取扱の注意点と交換方法 をご参照ください。
<参考>ワグニット(型式:WA-SGF)標準価格:21,000円

隔膜保護フィルター

③「隔膜保護フィルター」が付いていますか?また、濡れていませんか?
→ ハウジングカバーの中心部の隔膜保護フィルターが外れている場合は、指で取り付けてください。紛失した場合は、新品を購入し取り付けてください。(型式:RO-KHF、標準価格:3,000円)
→ 隔膜保護フィルターが濡れている場合は、水濡れの場合は自然乾燥することで再度使用できますが、水以外による濡れの場合は、新品の隔膜保護フィルターに交換してください。
→ 詳細は 隔膜保護フィルターの役割と注意点 をご参照ください。

●エラーが解消しない場合
ワグニットの劣化・損傷が考えられます。新品のワグニットを購入し、交換してください。
ワグニット取扱の注意点と交換方法 をご参照ください。
<参考>ワグニット(型式:WA-SGF)標準価格:21,000円

「CAL」「End」を交互に表示(スパン校正時)

「End」は、スパン校正時、ワグニットの出力が下がっている(基準の50%~10%)ために正常に校正されなかった場合、ワグニットの寿命して、「End」/「c.Err」を交互に5秒間表示します。(正常に校正が終了した場合はピーッと鳴り「good」を表示します。)

①ワグニットの表面が汚れて/濡れていませんか?
 綿棒などを水で濡らした物でできるだけ力を加えないよう汚れを拭き取り、再度スパン校正をしてください。

②ワグニットの表面に傷やしわが見られる場合
→新品のワグニットを購入し交換してください。→ ワグニット取扱の注意点と交換方法 をご参照ください。
<参考>ワグニット(型式:WA-SGF)標準価格:21,000円

隔膜保護フィルター

③「隔膜保護フィルター」が付いていますか?また、濡れていませんか?
→ ハウジングカバーの中心部の隔膜保護フィルターが外れている場合は、指で取り付けてください。紛失した場合は、新品を購入し取り付けてください。(型式:RO-KHF、標準価格:3,000円)
→ 隔膜保護フィルターが濡れている場合は、水濡れの場合は自然乾燥することで再度使用できますが、水以外による濡れの場合は、新品の隔膜保護フィルターに交換してください。
→ 詳細は 隔膜保護フィルターの役割と注意点 をご参照ください。

●エラーが解消しない場合
ワグニットの劣化・損傷が考えられます。新品のワグニットを購入し、交換してください。
ワグニット取扱の注意点と交換方法 をご参照ください。
<参考>ワグニット(型式:WA-SGF)標準価格:21,000円

「Err.1」(測定時) ※パックマスターのみ

「Err.1(エラー1)」は、パックマスターで、RS-232C通信信号がONにならない場合に表示します。
※パックキーパーには外部出力機能がないため「Err.1」は表示されません。

●プリンターを接続して使用している場合
下記をご参照のうえ、処置をしてください。

①プリンターがオフライン状態になっている場合
プリンターを確認して、オンライン状態にしてください。
②プリンターの「SEL」ランプが0.5秒間隔で点滅している場合
印字用紙が少なくなっているため、新しい印字用紙をセットし、「SEL」ボタンを2回押してください。
③プリンターの「SEL」ランプが1/4秒間隔で点滅している場合
プリンターの不具合が考えられます。弊社までお問い合わせください。

 
●プリンターに接続していない場合

RS-232C通信がオンラインになっている可能性があります。オフラインにすることで改善します。
「MODE」キーを押しながら「POWER」キーを押し、メモリ機能の設定画面を表示します。
「PF.1」「PF.2」「PF.3」のいずれかが表示されている場合は、「MODE」「MEAS」キーを押して「PF.0」の表示に切り替え、「O2/DO」キーを押して設定を記憶します。

それでも改善しない場合は、基板の故障の可能性があります。弊社にてお預かりし、修理対応となります。

「Err.2」(測定時) ※パックマスターのみ

「Err.2(エラー2)」は、パックマスターでRS-232Cの通信の受信に時間がかかっている場合に表示します。
●通信ソフトを使用している場合、通信設定を下記のとおり正しい設定に訂正してください。
 ボーレート:9600bps、データ長:8bit、ストップビット:1bit、パリティ:None

※パックキーパーには外部出力機能がないため「Err.2」は表示されません。

「Err.3」「r.try」

「Err.3(エラー3)」または「rtry(リトライ)」は、自動測定モードで測定中、何らかの要因でワグニットの出力が安定せず、自動安定判断時間が一定時間を超えたときに表示します。(「Err.3」は120秒以上、「r.try」は100秒以上経過で表示します。また、スパン校正時の場合は「Err.3」が表示されます。)

出力が安定しない要因として、主に以下のことが考えられます。ご参照のうえ、対処してください。
 ①注射針やチューブなどのガス経路に阻害要因がある
 ②ワグニットの状態や環境が不安定
 ③注射針がサンプルにうまく刺さっていない/サンプルを貫通している
 ④測定サンプルの容器や雰囲気ガスが適していない
 ⑤サンプルガス量が3cc以下と少ない

①注射針やチューブなどのガス経路に阻害要因がある
●注射針に詰まりはありませんか?
詰まりがある場合は、新品の注射針に交換してください。詳細は 部品の詰まりの確認と交換方法 をご参照ください。
●メンブレンフィルターに詰まりや汚れはありませんか?
液体を吸引してしまうと、メンブレンフィルターが吸収し、ガスが通れなくなります。濡れた場合や汚れている場合は、新品のメンブレンフィルターに交換してください。詳細は 部品の詰まりの確認と交換方法 をご参照ください。
●サンプリングチューブに詰まりや破損はありませんか?また、しっかりと接続されていますか?
サンプリングチューブに詰まりや破損がある場合は、新品のチューブ(50cm以内)に取り替えてください。→詳細は チューブの交換 をご参照ください。
●隔膜保護フィルターが外れていませんか?
ハウジングカバー内の中心部にある「隔膜保護フィルター」が外れている場合は、指で取り付けて下さい。紛失した場合は、新品を購入いただき、取り付けてください。→詳細は 隔膜保護フィルターの役割と注意点 をご参照ください。
②ワグニットの状態や環境が不安定
●測定環境の温度変化がありませんか?(空調の吹き出し口など)
→ 空調などの影響を受けない温度変化の少ない室内の場所に移動してください。
<注意>周囲温度が変わると校正値や測定値に影響するため、場所を移動させた場合は、電源を入れる前に30分ほど放置し、周囲温度に安定させてから、再度スパン校正を行ってください。
●ワグニットの表面が汚れていませんか?
→ 汚れがある場合は、綿棒などを水で濡らした物でできるだけ力を加えないよう汚れを拭き取り、再度スパン校正をしてください。
③注射針がサンプルにうまく刺さっていない/サンプルを貫通している
注射針の針先がサンプルの空間部分にいくまで再度刺し直してください。その際、内容物に当たらないように注意してください。
注射針がサンプルを貫通してしまった場合は、新しいサンプルに替え、貫通しないよう注意して再度注射針を刺してください。袋サンプルの場合、上から手で押さえて端の方にガスを集めると刺しやすいです。
④測定サンプルの容器や雰囲気ガスが適していない
●サンプルの容器内が加圧・減圧の場合
自動吸引ポンプでのサンプルガスの吸引ができないため、自動測定モードでの測定ができません。オプション(別売)の「加・減圧用サンプラー(型式:S-2)」を使用することで、測定が可能になります。
●サンプルガスに炭酸ガスが多く含まれる場合
パックマスター/パックキーパーは隔膜型ガルバニ電池式酸素センサーのため、炭酸ガスが多く含まれることにより、出力が不安定になることがあります。弊社までご相談ください。
⑤サンプルガス量が3cc以下と少ない
3cc以下では1サンプルで測定できません。この場合、複数のサンプルを用意し、ガス採集ガラス管(型式:GS-2)を使用して水中でガスを採集し、合計のサンプルガス量が3cc以上になるようにして測定が可能です。
<その他>電池交換サインが表示されている
乾電池を使用している場合で、電池交換サインが表示されている場合は、乾電池を新品に交換してください。
<パックマスターのみ>
安定判断時間が長く設定してある場合
安定判断時間と、安定判断差(安定判断する数値変化の範囲)の設定を変更することで、改善される場合があります。安定判断時間を短く設定し、安定判断差を大きく設定することで、安定が早くなります。(この場合、測定精度は低くなります)

●エラー表示が解消しない場合
ワグニットの劣化・損傷が考えられます。新品のワグニットを購入し、交換してください。
ワグニット取扱の注意点と交換方法 をご参照ください。
<参考>ワグニット(型式:WA-SGF)標準価格:21,000円

「Err.4」(測定時) ※パックマスターのみ

「Err.4(エラー4)」は、パックマスターでRS-232Cの受信判断できない場合に表示します。
●通信ソフトを使用している場合
通信設定を確認し、下記のとおり正しい設定に訂正してください。
 ボーレート:9600bps、データ長:8bit、ストップビット:1bit、パリティ:None
●設定が正しい場合
 通信ケーブルにノイズがのっている可能性があります。通信ケーブルを交換するか、ノイズフィルターを取り付けることで改善します。

※パックキーパーには外部出力機能がないため「Err.4」は表示されません。

「Err.5」

「Err.5(エラー5)」は、使用温度範囲を超えた気温の環境で測定した場合に表示されます。
●0~40℃の範囲外で測定している場合
0~40℃の気温環境で測定してください。(O2測定の際は結露しないこと)
●範囲内だが、測定環境の温度に急激な変化がある場合
保管場所と測定場所の温度差や空調による温度変化により、Err.5が出ることがあります。周囲温度が変わると校正値や測定値に影響するため、場所を移動させた場合は、電源を入れる前に30分ほど放置し周囲温度に安定させてから、再度スパン校正を行ったうえで、測定をしてください。
●エラー表示が解消しない場合
温度センサーの故障が考えられます。弊社にてお預かりし、修理対応となります。

「Err.8」(測定時) ※パックマスターのみ

「Err.8(エラー8)」は、パックマスターの本体内蔵の時計IC用バックアップ電池の寿命が考えられます。弊社にてお預かりし、修理対応となります。

※パックキーパーには時計機能がないため「Err.8」は表示されません。

「Err.9」(測定時)

「Err.9(エラー9)」は、本体内蔵のROM(EEP-ROM)が記憶不良故障が考えられます。弊社にてお預かりし、修理対応となります。

数値がおかしい場合(具体的な症状をクリック)

いつもより高い値が出る(値が下がらない) いつもより低い値が出る
値がゼロを表示する(測定時) 値がゼロを表示する(スパン校正時)
値がマイナスを表示する
値が「20.9」から変わらない
2台使用中で、同じサンプルなのに値がずれる 自動吸引で値が下がらない(ガス量が少ない場合)

いつもより高い値が出る(値が下がらない)

同じサンプルを測っていていつもより少し高めの値が出る場合は、主に、以下のことが考えられます。ご参照のうえ、対処してください。
 ①サンプルガスを適切な流量で吸引できていない
 ②外気が混入している(ガスの通り道に破損やゆるみがある)
 ③ゼロ点がズレている(出力がゼロの状態で0以外を表示している)
 ④ワグニットの劣化による出力低下

①サンプルガスを適切な流量で吸引できていない
●注射針内部に詰まりがある場合
注射針の内部に、内容物の粉末、固形物、液体などが詰まっている場合は、新品の注射針に交換をしてください。詳細は 部品の詰まりの確認と交換方法 をご参照ください。
※どうしても内容物を吸引しやすいサンプルの場合は、横穴式の針に付け替えることも可能です。
●「隔膜保護フィルター」が付いていない、または濡れている
ハウジングカバーの中心部の隔膜保護フィルターが外れている場合や濡れている場合は、新品を購入し取り付けてください。(型式:RO-KHF、標準価格:3,000円) 濡れている場合は、水濡れの場合は自然乾燥することで再度使用できますが、水以外による濡れの場合は、新品の隔膜保護フィルターに交換してください。
→ 詳細は 隔膜保護フィルターの役割と注意点 をご参照ください。
●サンプリングチューブ内に詰まりや破損がある場合
サンプリングチューブを新品に交換してください。「メンテナンスキット」(型式:MK-5、標準価格9,000円)にチューブ2mが入っています。50cmの長さに切って交換してください。→詳細は チューブの交換 をご参照ください。
●ハウジング部のアダプターフィッティングが折れている場合
新品のアダプターフィッティングに交換してください。「メンテナンスキット」(型式:MK-5、標準価格9,000円)に1つ入っています。
●サンプル内部が減圧の場合 ※パックマスターのみ
減圧サンプルの場合、内蔵の吸引ポンプでの自動吸引では適切にサンプリングできないため、オプションの「加・減圧用サンプラー」を使用し、手動測定にてサンプリングし、測定してください。→ 詳細は 加・減圧用サンプラーでの測定 をご参照ください。
②外気が混入している(ガスの通り道に破損やゆるみがある)
●サンプリングチューブに破損・劣化・亀裂がある場合
破損部分が特定できる場合は、該当部分だけ切断し除去して再利用が可能です。特定できない場合や全体的に劣化している場合は、サンプリングチューブを新品に交換してください。「メンテナンスキット」(型式:MK-5、標準価格9,000円)に2mが入っています。チューブを50cmの長さに切って交換してください。→詳細は チューブの交換 をご参照ください。
●ハウジングカバーがゆるんでいる・斜めに締めてある場合
ハウジングカバーを取り付ける際は、ハウジングソケット(本体側)の「位置決めピン」とハウジングカバーの「位置決め穴」を合わせて取り付け、水平にまっすぐ、止まるところまで締め込んでください。斜めになっていると、完全に密閉せず外気が混入してしまいます。
●注射針、チューブ、メンブレンフィルターの接続にゆるみがある場合
針、チューブ、メンブレンフィルターの接続部分にゆるみがないよう、確実に奥まで差し込んでください。
●注射針がサンプルを貫通している場合
注射針がサンプルを貫通してしまった場合は、新しいサンプルに替え、貫通しないよう注意して再度注射針を刺してください。袋サンプルの場合、上から手で押さえて端の方にガスを集めると刺しやすいです。
③ゼロ点がズレている(出力がゼロの状態で0以外を表示している)
●ワグニットを外して測定したとき「0」が表示されない場合
低濃度測定中に誤って「CAL」を押してしまう誤操作など、何らかの要因でゼロ点がずれてしまっている可能性があります。この場合「0リセット」または「ゼロ校正」を行うことでズレが解消されます。→詳細は 校正方法 をご参照ください。
④ワグニットの劣化による出力低下
ワグニットは劣化してくると、出力が正常でスパン校正はできても、応答が悪くなって数値の下がりが遅くなったり、低濃度まで下がらなくなったりします。(ワグニットの寿命のめやすは、使用環境によりますが、おおよそ半年~1年です。)この場合、新品のワグニットに交換することで改善される可能性があります。→ ワグニット取扱の注意点と交換方法 をご参照ください。
<参考>ワグニット(型式:WA-SGF)標準価格:21,000円

●パックマスター+加・減圧用サンプラー(型式:S-2)での手動測定の場合
「加・減圧用サンプラー」のシリンジ先端部分がゆるんでいる場合は、外気が混入している可能性があります。シリンジの先端がネジ構造になっていますので、ゆるみがなくなるまでしっかり締め込んでください。

●パックマスター+「ガス採集硝子管(型式:GS-2)」での測定の場合
「ガス採集硝子管」で測定する場合は、水中捕集したガスが減圧になっているため「加・減圧用サンプラー(S-2)」を使用して手動測定モードで測定してください。減圧のサンプルの場合、手動測定をしないと、本体排気口から外気を吸い込んでしまい、数値が高くなります。

「AUTO」表示
置換率表示モード、O2表示モード

●「手動測定」モードで自動測定している場合
液晶画面左下に「AUTO」と表示されているときが自動測定モードです。「AUTO」が表示されていない場合は「MODE」を長押しして、切り替えてください。
●「置換率」モードで表示している場合
「MODE」キーを1回押すごとに「置換率」表示、「酸素濃度」表示が切り替わります。「REP」が表示されている場合は「酸素濃度」表示に切り替えてください。

いつもより低い値が出る

同じサンプルを測っていていつもより少し低めの値が出る場合は、主に、以下のことが考えられます。ご参照のうえ、対処してください。
 ①測定前にスパン校正をしていない
 ②ゼロ点がズレている(出力がゼロの状態で0以外を表示している)

①測定前にスパン校正をしていない
●スパン校正を行っていない場合
測定前には、スパン校正をしてください。スパン校正は基本的に測定開始前に1日1回行います。→ 詳細は、校正方法 をご参照ください。
②ゼロ点がズレている(出力がゼロの状態で0以外を表示している)
●ワグニットを外して測定したとき「0」が表示されない場合
低濃度測定中に誤って「CAL」を押してしまう誤操作など、何らかの要因でゼロ点がずれてしまっている可能性があります。この場合「0リセット」または「ゼロ校正」を行うことでズレが解消されます。→詳細は 校正方法 をご参照ください。

値がゼロを表示する(測定時)

測定時に「0.00」または「0.0」を表示する場合は、主に以下のことが考えられます。ご参照のうえ、対処してください。

①ゼロ点がズレている(出力がゼロの状態で0以外を表示している)
●ワグニットを外して測定したとき「0」が表示されない場合
低濃度測定中に誤って「CAL」を押してしまう誤操作など、何らかの要因でゼロ点がずれてしまっている可能性があります。この場合「0リセット」を行うことでズレが解消されます。→詳細は 校正方法 をご参照ください。
②ワグニットが正常に装着されていない
ワグニットをハウジングソケット(本体側)の奥までしっかり押し込み、ハウジングソケットの「位置決めピン」とハウジングカバーの「位置決め穴」を合わせて取り付け、水平にまっすぐ、止まるところまで締め込んでください。

値がゼロを表示する(スパン校正時)

測定時に「0.00」または「0.0」を表示する場合は、主に以下のことが考えられます。ご参照のうえ、対処してください。

①ワグニットの寿命
ワグニットの寿命のめやすは、使用環境によりますが、おおよそ半年~1年です。寿命が考えられる場合、新品のワグニットに交換することで改善される可能性があります。→ ワグニット取扱の注意点と交換方法 をご参照ください。
<参考>ワグニット(型式:WA-SGF)標準価格:21,000円
②ワグニットが正常に装着されていない
ワグニットをハウジングソケット(本体側)の奥までしっかり押し込み、ハウジングソケットの「位置決めピン」とハウジングカバーの「位置決め穴」を合わせて取り付け、水平にまっすぐ、止まるところまで締め込んでください。
③ワグニット中心部の隔膜に傷やしわが見られる場合
新品のワグニットを購入し、交換してください。→ ワグニット取扱の注意点と交換方法 をご参照ください。
<参考>ワグニット(型式:WA-SGF)標準価格:21,000円

値がマイナスを表示する

低濃度測定中に誤って「CAL」を押してしまう誤操作など、何らかの要因でゼロ点がずれてしまっている可能性があります。この場合「0リセット」を行うことでズレが解消されます。→詳細は 校正方法 をご参照ください。

●それでもマイナス表示が改善しない場合
本体CPU基盤の故障の可能性がありますので、弊社にてお預かりし、修理対応となります。

値が「20.9」から変わらない

測定後の値が「20.9」から変化しない場合は、主に以下のことが考えられます。ご参照のうえ、対処してください。
 ①(パックマスターのみ)手動測定モードで、自動測定をしている
  ※パックキーパーには手動測定モードはなく自動測定のみです。
 ②サンプルガスを適切な流量で吸引できていない
 ③外気が混入している(ガスの通り道に破損やゆるみがある)
 ④ゼロ点がズレている(出力がゼロの状態で0以外を表示している)
 ⑤ワグニットの劣化による出力低下

①手動測定モードで自動測定をしている場合

「AUTO」表示
置換率表示モード、O2表示モード

液晶画面左下に「AUTO」と表示されているときが自動測定モードです。「AUTO」が表示されていない場合は「MODE」を長押しして、切り替えてください。

②サンプルガスを適切な流量で吸引できていない
●注射針内部に詰まりがある場合
注射針の内部に、内容物の粉末、固形物、液体などが詰まっている場合は、新品の注射針に交換をしてください。詳細は 部品の詰まりの確認と交換方法 をご参照ください。
※どうしても内容物を吸引しやすいサンプルの場合は、横穴式の針に付け替えることも可能です。
●「隔膜保護フィルター」が付いていない、または濡れている
ハウジングカバーの中心部の隔膜保護フィルターが外れている場合や濡れている場合は、新品を購入し取り付けてください。(型式:RO-KHF、標準価格:3,000円) 濡れている場合は、水濡れの場合は自然乾燥することで再度使用できますが、水以外による濡れの場合は、新品の隔膜保護フィルターに交換してください。
→ 詳細は 隔膜保護フィルターの役割と注意点 をご参照ください。
●サンプリングチューブ内に詰まりや破損がある場合
サンプリングチューブを新品に交換してください。「メンテナンスキット」(型式:MK-5、標準価格9,000円)にチューブ2mが入っています。50cmの長さに切って交換してください。→詳細は チューブの交換 をご参照ください。
●ハウジング部のアダプターフィッティングが折れている場合
新品のアダプターフィッティングに交換してください。「メンテナンスキット」(型式:MK-5、標準価格9,000円)に1つ入っています。
●メンブレンフィルター、フィッティング内の綿が湿っている場合
水分を含むサンプルを測定する場合、液体を吸引している可能性があります。メンブレンフィルター、フィッティング、綿を分解して、濡れや湿りがある場合は、それぞれ新品に交換してください。「メンテナンスキット」(型式:MK-5、標準価格9,000円)に付属しています。
●サンプル内部が減圧の場合 ※パックマスターのみ
減圧サンプルの場合、内蔵の吸引ポンプでの自動吸引では適切にサンプリングできないため、オプションの「加・減圧用サンプラー」を使用し、手動測定にてサンプリングし、測定してください。→ 詳細は 加・減圧用サンプラーでの測定 をご参照ください。
③外気が混入している(ガスの通り道に破損やゆるみがある)
●サンプリングチューブに破損・劣化・亀裂がある場合
破損部分が特定できる場合は、該当部分だけ切断し除去して再利用が可能です。特定できない場合や全体的に劣化している場合は、サンプリングチューブを新品に交換してください。「メンテナンスキット」(型式:MK-5、標準価格9,000円)に2mが入っています。チューブを50cmの長さに切って交換してください。→詳細は チューブの交換 をご参照ください。
●ハウジングカバーがゆるんでいる・斜めに締めてある場合
ハウジングカバーを取り付ける際は、ハウジングソケット(本体側)の「位置決めピン」とハウジングカバーの「位置決め穴」を合わせて取り付け、水平にまっすぐ、止まるところまで締め込んでください。斜めになっていると、完全に密閉せず外気が混入してしまいます。
●注射針、チューブ、メンブレンフィルターの接続にゆるみがある場合
針、チューブ、メンブレンフィルターの接続部分にゆるみがないよう、確実に奥まで差し込んでください。
●注射針がサンプルを貫通している場合
注射針がサンプルを貫通してしまった場合は、新しいサンプルに替え、貫通しないよう注意して再度注射針を刺してください。袋サンプルの場合、上から手で押さえて端の方にガスを集めると刺しやすいです。
④ゼロ点がズレている(出力がゼロの状態で0以外を表示している)
●ワグニットを外して測定したとき「0」が表示されない場合
低濃度測定中に誤って「CAL」を押してしまう誤操作など、何らかの要因でゼロ点がずれてしまっている可能性があります。この場合「0リセット」または「ゼロ校正」を行うことでズレが解消されます。→詳細は 校正方法 をご参照ください。
⑤ワグニットの劣化による出力低下
ワグニットは劣化してくると、出力が正常でスパン校正はできても、応答が悪くなって数値の下がりが遅くなったり、低濃度まで下がらなくなったりします。(ワグニットの寿命のめやすは、使用環境によりますが、おおよそ半年~1年です。)この場合、新品のワグニットに交換することで改善される可能性があります。→ ワグニット取扱の注意点と交換方法 をご参照ください。
<参考>ワグニット(型式:WA-SGF)標準価格:21,000円

●パックマスター+加・減圧用サンプラー(型式:S-2)での手動測定の場合
「加・減圧用サンプラー」のシリンジ先端部分がゆるんでいる場合は、外気が混入している可能性があります。シリンジの先端がネジ構造になっていますので、ゆるみがなくなるまでしっかり締め込んでください。

パックマスターに加・減圧用サンプラー(型式:S-2)を接続している場合
自動測定と手動測定ではサンプリングチューブの接続が異なります。チューブが正しく接続されているか、確認してください。詳細は 自動測定モードと手動測定モード をご参照ください。

●パックマスター+「ガス採集硝子管(型式:GS-2)」での測定の場合
「ガス採集硝子管」で測定する場合は、水中捕集したガスが減圧になっているため「加・減圧用サンプラー(S-2)」を使用して手動測定モードで測定してください。減圧のサンプルの場合、手動測定をしないと、本体排気口から外気を吸い込んでしまい、数値が高くなります。

●上記処置をしても改善されない場合
本体内蔵の自動吸引ポンプの劣化または故障の可能性があります。弊社にてお預かりし、修理対応となります。

2台使用中で、同じサンプルなのに値がずれる

パックマスターでは、ポンプ流量・ポンプ動作時間、安定判断時間・安定判断差が設定できます。それぞれのパックマスターの設定が異なっていると、測定値が異なって表示されることがありますので、それぞれのパックマスターの設定を合わせてから測定してください。

※パックキーパーには、ポンプ流量・ポンプ動作時間、安定判断時間・安定判断差の設定機能はありません。

自動吸引で値が下がらない(ガス量が少ない場合)

ガス量が少なく、減圧気味の容器での測定の場合、内蔵のポンプが劣化していると、指示値が下がりにくくなります。ポンプ劣化の場合は、弊社にてお預かりし修理対応となります。
減圧になる場合はオプション(別売)の「加・減圧用サンプラー(S-2)」をご使用いただき、手動測定での測定をお勧めします。
また、パックマスターの場合は、ポンプ流量・動作時間の設定が可能です。取扱説明書の「ポンプ流量・動作時間の設定」ページをご確認いただき、『Sr.2』(第2ポンプの流量設定)の設定値を初期値の4(8mL/min)より小さくして、指示値が変化しない流量設定にしてください。(設定を1小さくするごとに、2mL/min少なくなります。)

※パックキーパーでは加・減圧用サンプラーが使用できません。また、ポンプ流量・動作時間の設定機能はありません。

その他の気になる症状(該当する症状をクリック)

測定に時間がかかる
電池交換しても残量表示がフルにならない
プリンターの日付・時間がズレる
電源が切れる(測定中・校正中)
プリンターに印字されない
1%O2以下の表示桁数が0.0(小数1桁)表示になる
電源が入らない
おくだけサンプラーの粘着ゲルが外れる

測定に時間がかかる

●「BATT」表示が点滅して電池交換サインが表示されている場合
乾電池を4本とも新品に交換してください。充電式電池でなく、アルカリ乾電池を使用してください。

●充電式電池を使用している場合
充電式電池を使用して測定をする場合、アルカリ乾電池の場合と比べて測定に時間がかかることがあります。単3形アルカリ乾電池に交換して、測定をしてください。

●「隔膜保護フィルター」が付いていない、または濡れている
ハウジングカバーの中心部の隔膜保護フィルターが外れている場合や濡れている場合は、新品を購入し取り付けてください。(型式:RO-KHF、標準価格:3,000円) 濡れている場合は、水濡れの場合は自然乾燥することで再度使用できますが、水以外による濡れの場合は、新品の隔膜保護フィルターに交換してください。
→ 詳細は 隔膜保護フィルターの役割と注意点 をご参照ください。

電池交換しても残量表示がフルにならない

●充電式電池を使用している場合
充電式は電圧が低いため、電池がフル状態(満タン)でも、本体の「BATT」(電池残量)表示がフル満タン表示にならない可能性があり、バッテリーの減りも早くなります。また、測定に時間がかかることがあるため、単3形アルカリ乾電池に交換するか、専用のACアダプターを使用してください。

●乾電池を4本とも新品に交換していない場合
乾電池を4本とも新品に交換してください。(単3形アルカリ乾電池×4本)

プリンターの日付・時間がズレる ※パックマスターのみ

「O2/DO」キー+「電源」キーで変更モードにし、年・月・日・時・分の順に「△」「▽」キーで変更し、「校正」キーで確定することで、ズレの修正が可能です。

●それでも改善しない場合
本体内蔵のバックアップ電池の消耗の可能性がありますので、弊社にてお預かりし、修理対応となります。

※パックキーパーにプリンターは使用できません。

電源が切れる(測定中・校正中)

測定中や校正中に電源が落ちてしまう場合は、充電式電池を使用していることが原因の可能性があります。充電式電池の場合は単3形アルカリ乾電池に交換するか、ACケーブル(パックキーパーの場合は別売品)を使用して測定してください。

●それでも改善しない場合
スイッチの故障、基板の故障の可能性があるため、弊社にてお預かりし、修理対応となります。

プリンターに印字されない ※パックマスターのみ

プリンター用ケーブル(RS-232C 25pinオス - 9pinメス)を正しく接続してください。
印字にはメモリ機能の設定が必要です。取扱説明書「メモリ機能」を参照し、設定してください。

1%O2以下の表示桁数が0.0(小数1桁)表示になる

測定時間(安定判断時間)と表示桁のパック設定が「PS.1」になっている場合、時間短縮設定のため表示桁を小数1桁(0.0)で早く測定ができる設定になります。
少数2桁(0.00)に変更する場合は、測定(安定判断)時間とと表示桁のパック設定を「PS.2」に変更してください。「PS.2」は出荷時の標準設定で、効率良く条件出しした設定となります。
「MODE」キーを長押しすると現在の設定状態が確認でき、「MODE」キーで切り替え、「CAL」キーで決定できます。

パックマスターの場合、小数点0.01桁で再現性良く測定したい場合の「PS.3」の設定が可能です。また、分解能設定機能もありますので、任意で桁数を変更してください。

電源が入らない

●乾電池を使用している場合
乾電池で使用する場合は、単3形アルカリ乾電池4本が必要です。向きが合っているかどうか、寿命になっていないか確認してください。寿命の場合は新品の乾電池に4本とも交換してください。

●ACアダプターを使用している場合
弊社標準品であることを確認してください。(型式:AC-103)
AC100Vコンセントに接続し、電源の供給をしてください。
明らかな破損が見られる場合は、新品のACアダプターをご購入いただき、交換してください。(型式:AC-103、標準価格:5,900円)

●それでも改善しない場合
スイッチ故障や基板故障の可能性があるため、弊社にてお預かりし、修理対応となります。

おくだけサンプラーの粘着ゲルが外れる  ※オプション(別売)

おくだけサンプラー粘着ゲル

「おくだけサンプラー(型式:PO-1)」は、注射針を固定したとき、画像のように、針の先端が少し出ている状態が正常です。針先が曲がっていると、針を設置する際おくだけサンプラーについている粘着ゲルに針先が引っ掛かり、ゲルを押し、外れやすくなってしまいます。その場合は、注射針を新品と交換してください。(注射針型式:NN-2138S、12本入、標準価格:3,000円)
粘着ゲルは両面テープで固定されています。はがれたり、ちぎれたりしてうまく密着しなくなってきたら新品と交換してください。(型式:RG-2、20個入、標準価格:4,500円)

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